2021.02.24
その5 体もよろこぶ日本酒
日本酒のカロリーは高いと思われがちですが、実は日本酒には私たちの健康に関するおもしろい効果があるとされています。
例えば、コレステロールの話をしてみますと、コレステロールの中には善玉と悪玉に2種類があるとされています。
善玉には組織や血管に溜まってしまったコレステロールを肝臓へと逆輸送することによって代謝処理してくれる効果があり、この効果を増大させるのが実は適量の飲酒なんです。
さて、日本酒の中にはというと、悪玉よりも善玉の方が多く含まれています。
善玉と悪玉について、総カロリー数が高くても悪玉よりも善玉の方が多ければ動脈硬化が進みにくくなるとされているため、日本酒の適量な摂取は我々の健康にとって、むしろいいものだと言えることができるかもしれません。
また、日本酒には制ガン効果もあると言われています。
疫学的研究によって証明されているように、日本酒にはガンの発生を軽減する効果があるのです。
その他にも人のガン細胞の上に日本酒の濃縮液を添加するという実験を行ったところ、ガン細胞の増殖が抑制されたという結果も出ています。
さらに日本酒には100種類以上もの微量成分があり、その中のいくつかがガン細胞の増殖を抑制する効果を生むとされています。
以上のようなことから、日本酒は高カロリーであるから肥満に繋がるということはできないのです。
日本酒そのものが肥満の原因になるのではなく、むしろ一緒に食べる食べ物で摂取されるカロリーに原因があるのです。
そのため、肥満を気にする人は日本酒を飲まないようにするというよりは、普段の食生活を見直してみるかお酒と一緒に食べている食べ物を見直してみるといいでしょう。
また、日本酒を多く飲むお相撲さんは肌が綺麗だとも言われています。
この理由としては、日本酒は他のお酒と比べて、飲むとより長時間体温を2度ほど高く保つことができるため、皮膚の表面の血液循環がよくなるため日本酒を飲んでいるお相撲さんはお肌がつるつるで綺麗だと言われるのかもしれませんね。
でも、いくら体にいいからといって、飲み過ぎは禁物ですよ。